新型コロナウイルスのワクチンによる予防の可能性が実証されたと米国企業が発表しました

新型コロナウイルス

新型コロナウイルスのワクチンを開発中のアメリカの製薬会社は
臨床試験の結果について発表しました。

アメリカの製薬会社「モデルナ」は、NIH=アメリカ国立衛生研究所と共同で、ことし3月から新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験を行っています。

モデルナは18日、ワクチンの働きと安全性を確かめる第1段階の臨床試験の初期の結果として、ワクチンを接種された人の間で、血液中の新型コロナウイルスに対する抗体の値が上昇したと発表しました。

発表によりますと、ワクチンを最初に接種してから43日目の人の、ウイルスの感染を防ぐ特定の抗体の値は、感染後に回復した人と同じ程度か、それ以上に上昇したということで「われわれのワクチンによる予防の可能性が実証された」としています。

第1段階の臨床試験は18歳から55歳の45人が対象となっていますが、今回発表された特定の抗体についての結果は8人分にとどまり、臨床試験全体の結果の公開が待たれています。

                                                                                                                                                                        by NHKニュース

今回の発表は、新型コロナウイルスに怯える世界中の人々の安心に繋がるのでしょうか。
接種を受けた人の中には、発熱や頭痛といった症状が出た人もいるという内容も
合わせて発表されています。

未知のウイルスとの戦いですから、
全て手探りでひとつひとつ研究して、実験して検証して、
なにより安全であらなければならないわけですから時間はかかります。

製薬会社はワクチンの分量などを検証する
第2段階の臨床試験へと進むための承認は得ているとの事です。
その後、7月には効果や安全性を確認する第3段階に進む見通しだとも発表しています。

国内では緊急事態宣言が39の県で解除され
なんとなく「もう一安心」というような風潮が見られるここ数日。
もし新型コロナウイルスの感染が、第2波として拡大するようなことになれば
再び外出自粛の規制がかかるのは確かなことでしょう。

アメリカであれ日本であれ、他国であっても
一日でも早く予防のワクチンが完成してくれることを願います。