新型コロナウイルス保険適応になって 受診方法・費用負担は変わるのか

自分の住んでいる地域の近くの町でも
新コロナウイルスに感染した人が出始めました。
さすがに怖いと思う気持ちが強くなりました。

中国・韓国からの入国を実質止めたとしても、後手に回った感は否めません。

そんな政府が新コロナウイルスの陰性・陽性を調べるPCR検査(遺伝子増幅法)を
保険適応にすると発表しました。

受診方法・費用に関して

今までは病院から一旦保健所を通して、保健所で検査が必要と判断した場合のみ
検査することが出来ました。
これからは病院(専門外来)の診察医の判断で、
検査を受けさせるか否かを判断することが出来るようになります。

検査にかかる費用はこれまでと同様公費で補助されるので自己負担はありません。

 

 

 

NHKニュース7より

ただ、全ての医療機関で検査を受けられるわけではなく、
3月初旬現在では、主に感染防護が整った
全国約860ヶ所ある「帰国者・接触者外来」で
医師が必要と認めた場合が対象です。
(帰国者・接触者外来は公表されていません。)

一般病院に行って感染が疑われたとしても、
そこで検査することはできないので、
結局、帰国者・接触者外来へ行く事になります。

まず帰国者・接触者相談センターに連絡して
どの病院へ行ったらよいのか確認した方が良いでしょう。

帰国者・接触者相談センターの連絡先は
県、自治体によって異なります。
都道府県や市町村でも新型コロナウイルスに関する
一般的な相談窓口を開設しているようなので、
お住いの地区で確認してください。

受診のめやすとして

【厚生労働省】
帰国者・接触者相談センターに相談する目安
・風邪の症状や37.5度以上の熱が4日以上続いている
(解熱剤を飲み続けなければならない)
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさがある(呼吸困難)

◇小児に関しては上記の目安です

◇以下の方は重症化しやすいため2日間程度続く場合は連絡してください
・高齢者
・糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD等)の基礎疾患がある
・透析を受けている
・免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている
・妊娠中

これまで検査は国や地方の研究所などに限られ、
医師の依頼を受けた保健所が断るケースが問題となっていました。

今後は保健所を介さず、設備の整った病院や
委託を受けた民間検査会社で検査できるようになります。

それでも検査結果の判明までには時間がかかり
簡易な検査キットの開発が急務となっています。

ウイルス検査試薬キット開発に着手

そんななか3月4日に、
島津製作所は「新型コロナウイルス遺伝子検出試薬キット」の開発に着手したと発表しました。

通常検査結果が判明するまでに6時間ほどかかるそうですが、
島津製作所によりますと、この試薬を使えば6時間の内訳の中の
2時間ほどかかる検査を1時間ほどに短くできるということです。

注意:開発中の試薬は研究用試薬です。医薬品医療機器法に基づく体外診断用医薬品としての承認・認証等を受けておりません。本試薬の使用には、遺伝子の増幅や検出を行うPCR装置および試料・遺伝子の取り扱い技術を要するため、個人やドラッグストアなど小売店への販売は予定しておりません。

島津製作所ホームページより

先日はシャープがマスク製造生産を始めると発表しましたが、
異業種による開発・生産に期待されます。

『シャープがマスク製造を開始 マスク不足解消に一役買うことになるか』

シャープがマスク製造を開始 マスク不足解消に一役買うことになるか

島津製作所は、まだ開発が始まったところなので、
暫くは現状のままになると思われます。

体調に感染を疑う症状が出てしまったら、
慌てずに帰国者・接触者相談センターに相談しましょう。

何をおいても自分や家族に感染者が出ないように、
基本的な予防をきちんとしましょう。