シャインマスカットなぜ安いのか 主婦が調べてみました。

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値段も高く高級なイメージのあるシャインマスカットが、
780円、さらには398円と驚きのお手頃価格で売られているスーパーがいくつもあると
メディアで報じられていますね。
美味しいもの、高級なものがお安く買えるのは主婦としては大助かり。
でも、なぜそのような事になっているのでしょうか?
気になったので調べてみました。

私の地元では、例年とさしてお安く変わっている印象はありません。
スーパーの持つ力(仕入れ力)というのも大きく関係するのでしょうけど、
地元数件のスーパーでは品数が少ないわけではなかったですが、
値段の高い低いは多少ありました。

値段の高いものはやはり見た目も良いものです。
緑が濃く張りがあって、みずみずしく見るからに美味しそうです。
収穫現場ではカラーチャートを使って最適な時期に収穫しているとのことです。
香りは貯蔵温度でも異なるそうで、
マスカット香はリナロール、ネロール、ゲラニオールなどが成分であり、
「紅茶のような香り」と評されたりするそうです。
大ぶりの粒はパリッと弾ける食感も良く、酸味と甘味がバランス良く絶妙な味です。
若干安いものは、色はくすんでいるものがあり、
粒は不揃いで全体的に小ぶりの感じです。

安く売れる理由は何?

シャインマスカット農家さんの話しによると、
別の果物からシャインマスカットに切り替えた
【くら替え】農家さんの存在が一つにあるようです。
以前は、「巨峰」などの品種を育てていた生産者さんが
シャインマスカットへと転向して、出荷できるほどの成果が
出始めてきた時期というわけですね。

2011年には26の都府県で栽培されていたものが、
10年程で45都道府県に広がり栽培面積は7倍になりました。
現在では沖縄以外ほぼ日本全国で栽培されているようです。

その他にも理由はあるようで、
【味は良いけれど粒が不ぞろい規格外品】
農家さんによると

「一生懸命作っても100%良いブドウが育つとは限らない。
規格外のものも出きてしまい、そういうのは正規品として出荷できない。」
粒が均一でないといった理由などで値段が安くなる「規格外」品。
糖度や味はさして変わらなくても、
安くたたかれるか最悪出荷できない。

見た目がきれいなシャインマスカットを育てるためには、
余分な実を落とし粒の数を調整して房の形を整えるなど
手間のかかる作業が必要になります。
現在は、新たに始めた農家が多いためか
“味は良いけれど粒が不ぞろい”といったブドウも数多くあるようです。
そうしたシャインマスカットは農協に出荷できないため、
道の駅やスーパーの地場生産者コーナーなど、
直接販売できる場所で安く提供されています。

もう1つは輸出量の減少が関係あるようです。
シャインマスカットは、日本の開発したブランドです。
でも策を講じなっかったせいで、韓国や中国に無許可で流出してしまったそうです。
中国産や韓国産ブドウとも販売競争が起こってしまいました。
そして悪いことに、日中関係の悪化で輸出量が減ってしまい、
販売が減ったことで生産量がダブついてしまい
価格下落の一因となってしまっているようです。

ブドウを日持ちさせましょう

ブドウは買ったときが1番おいしい。
買うときは軸が緑色の商品を選びましょう。
あとはそれを家でどれだけもたせるかがポイントです。
もし食べ切れないのであれば、
粒の元の軸のところから1粒ずつ切り離し
(必ず軸は付けておいてください)
キッチンペーパーを敷いたタッパーに入れ密閉して冷蔵庫に入れましょう。
それで日持ちが良くなります。

それでも食べ切れそうにない場合には、
そのままタッパーごと冷凍してしまいましょう。
冷凍するとグンと日持ちが良くなりますから、
好きなときに解凍して食べましょう。

感想

シャインマスカットが築いてきた「ちょっと高いけど味は抜群」
という信頼が崩れてしまうリスクが持ち上がっています。
500円と3,000円でも同じシャインマスカット。
安いシャインマスカットが広がりすぎると、
そればかりを食べた消費者から
「シャインマスカットは実際は大したことはない」というイメージが浸透してしままうことはあり得ることです。

手間暇かけて特別においしいのです、
シャインマスカットというブランドはそのままであり続けてほしいと思います。
残念ながら規格外品となってしまったものは、
第二ブランドにでもして頂きたいと思ってしましました。