こんにちは、福です。
【宇宙戦艦ヤマト】【蒼き鋼のアルペジオ】【この世界の片隅に】と
大和や戦艦に心惹かれたのはそんな動機からですが、
戦艦達のカッコよさや、1/10スケールの大和を見たいという気持ちが強く
呉市にある大和ミュージアムへ行ってきました・
1/10大和見学
ちょうど入った時が館内の案内ツアーの始まる頃だったので、
戦争経験者であろうご年配の男性で、ボランティアの方ではないかと思われますが
「いかがですか」と声をかけてこられたので、
参加することにしました。
無料です。
参加者が多かったので、
15人弱の二班に分かれて見学が開始されました。
先ずは、何と言っても1/10スケールの大和です。
実際に見るととても大きい船でした。
造船会社が心血を注いで造った本物の船ですから、
その迫力には圧倒されます。
大和が置かれている場所は床が下げられているので、
見学するフロアからは、甲板がちょうど目の高さで見ることができます。
大和が置かれているフロアまでは降りられますので、
下側からも見上げる状態で見学する事ができます。
とても細かく作りこまれていて、
主砲はもちろん、艦橋やアンテナ、搭載されている零戦や
救命用の浮き輪、人物までいます。
1/10大和の出来るまで
案内の方が、その様に出来るまでの苦労話も説明してくれました。
当初、呉市は大手造船会社へ造船の依頼をかけますが、
あまりの低予算のため引受先が無かったそうです。
しかし、地元の山本造船株式会社が引き受けに手を挙げてくれました。
しかしそこには、「会社をつぶす気か」と会長であった父親と大きな討論があったようです。
ですが説得功を無し、委託を受けることになりました。
でも、
『引き受けたはいいが、ごまかしがきかないきわめて厳しい仕事だ。』
と、後々気づかれたそうです。
1/100スケールであれば見えないものも、1/10スケールだと見えてしまう。
そうです、小さなプラモデルではなくて、
全長26mの船を作らなければならないという事だからです。
しかもそこには大きな問題が最初に横たわっていました。
それは、作るための情報が皆無に近かったことです。
戦艦大和は戦時中極秘裏に作られた船で、戦後設計図などは廃棄され、
もちろん本体の船は撃沈されて深い海の底です。
わずかにあった設計図の一部や写真、海中の映像などの解析から始まり、
全国に散らばる乗組員や遺族の方などが内緒で持っていた写真や、
実際に大和を作っていたという方の記憶だったりと、
かき集められる全ての材料でようやく設計図は作られたそうです。
-----------------------
70年以上前大和を建造した技術は、
後の時代で、世界一の大型タンカーや
自動車や家電製品の生産などの広い分野で応用され、
日本の復興を支えてきました。
-----------------------
その技術を後世に伝える為にも妥協せず作ろうと思ったそうです。
技術的に特に難しかったのは、甲板の床貼りだったそうです。
船の甲板は水捌けをよくするために緩く傾斜が付けてあり
それに合わせて板を一枚一枚張っていかなければならないからです。
設計から造船、建物への搬入ですが、
造船所からは進水式をして海を曳航して
建物へ入れたそうです。
海を渡った生きた船なんですね。
それから甲板上の細かな作業が
始まったそうです。
艦橋や搭載艦などの正確さを見れば
責任感と情熱を感じることが出来ます。
戦艦大和の主砲は46センチです。
射程距離は42キロメートルです。
千葉県木更津市で発射した砲弾は東京湾を越え、
神奈川県鎌倉へ届くという事です。
最高到達点は1万メートルを超えたそうです。
発射された時には、衝撃で海面が150メートルもさざ波が立ったそうです。
砲弾も幾種類かならべてありましたが、
これが42キロメートルも飛んで行ったのかと驚く限りです。
感 想
エンジンはありませんが本物の船ですので
迫力がありました。
細部まで丁寧に作りこんでいて、
近くで見ても美しいものでした。
惚れ惚れするという言葉が一番合っていると思います。
目の前に戦争に使われた船(これは模型ですが)を見ていると、
幸せな時代に生きているなと思いました。
ミュージアムの主だった展示物の案内を聞きながら、
およそ一時間半かけて見学しました。
ガイドして下さる方の熱量の違いで、
若干案内時間は変わるようです。
でも、説明はしてもらっかほうが絶対いいです。
資料を読むよりよりわかりやすいですし、
そこにない情報も話してくれますし。
見落とすことも少なくなりますし。
ボランティアで活動されている方なので、
呉市の事、大和の事、戦争当時の事、自分の経験談など、
情熱をもって話されるので、聞いていて楽しかったです。
ガイドツアーが終わってからもう一度見学に回り、
説明では省かれた展示資料や写真撮影などして、
結局4時間位ミュージアムにいました。
戦艦や潜水艦などの1メートル位の大きさのモデルも展示されています。
ミニシアターもありますので、
時間が許せば見学時間に含めるといいと思います。
また時間を作って出かけていきたいと思いました。
シルバーのアクセサリー興味ありませんか?
派手でもなく、流行り物でもない品物
だからこそ唯一の物が見つけられる
まだ無名の素朴なクリエイターを応援して下さい
最近のコメント