コーンスープ・ハンバーグ・ビーフシチューみんな懐かしい若かりし頃の思い出の味です

こんにちは、福です。
この頃懐かしい思い出に浸ってしまいまして、
忘れられない味を思い出しています。

誰にでもあると思いますが、
その時の出来事と、その時の食べ物がリンクしていて、
ずうっと思い出の中で生きている味ってありますよね。

もうずいぶん前の話になります。
その頃、新幹線の車内販売の仕事をしていました。
東北新幹線が開業間近い頃のお話です。
かれこれ40年も前になりますか。

当時、横浜市鶴見区にあった会社の寮に住んでいたのですが、
ほぼほぼ仕事場と寮の往復だけで
残念ながら、地域になじんで生活していたという感じではありませんでした。

今思えばもったいないと思うのですが、
せっかく田舎から出て街に出たというのに、
出不精なので街歩きを楽しむほどの気持ちも無く、
食べ歩きを楽しむほど食べることに執着もなく、
時折同期と新宿のフルーツパーラーに寄ったりするくらいでした。

コーンスープ

それでも、そんな毎日にも小さな楽しみでレストランへ出かけることがありました。
数少ない行きつけのレストランが、鶴見の駅ビルにありました。

そのレストランで食べていたのが、コーンスープです。
もちろんそれだけではないですよ(笑)。

マグカップに入って出されるのですが、確か80円だったように記憶しています。
小さなカップでしたけれど、コーンもたくさん入っていて、
マグカップで飲むのにちょうどいいとろみ具合で、
コーンの味のしっかりしたスープでした。

一人でも、同期とも出かけましたが、
その度に、若い女の子が恥を忍んでおかわりをしていました。

初めて親元を離れて、知らない土地で生活を始めて
不安や希望楽しさ、少しの寂しさが相まって。
その時間の中で、たぶん癒しとともに美味しさが記憶され、
このスープは未だ忘れられない、思い出の中のトップに君臨しています。

 ハンバーグとビーフシチュー

鶴見に住んでいた頃に、時折鎌倉に出かけることもありました。
鎌倉駅を出て左に行ったところに、可愛いレストラン・・
というより喫茶店というたたずまいのお店がありました。

オレンジ色の瓦が、屋根というより壁の様に盾形にデザインされた
入口の建物でしたね。

今も存在しているのか判りませんが。

このお店のビーフシチューがとても美味しかったです。
値段は覚えていないのですが、決して高額ではなかったと記憶しています。

浅い角ばったお皿にごろっとしたお肉がたくさん入っていて、
優しくかんでもほろほろと崩れていくやわらかさで、
少しの香ばしさと、しっかりと濃いビーフの味なのに
飲み込んでしまえば旨みは残るのに、口の中にまとわりつくこってり感はなく、
しばらく余韻に浸っていたい食べごごちでした。

まだ若かったのと、今となってははるか昔の記憶なので
良い様に変換されている部分もあるとは思いますが。

せも、やっぱり懐かしい味の一つです。

ハンバーグは、ちょっとリッチな思い出で、
品川プリンスホテルのレストランのハンバーグです。

なぜそこへ食べに行ったのかは定かではないですが、
仲良しの同僚と二人で、出かけたように思います。

緊張しながら、ワクワクしながら、お財布を心配しながら
メニューを見た気がします。

雰囲気にのまれた感はありますが、
でも、おいしかった!
その記憶です。

ただ、このハンバーグは悲しいことにそれ以上の記憶が無いのです。

なぜだかわかりませんが、どんな器で値段はいくらで、
ましてやどんな味だったのか覚えていません(笑)。

ただただ、もう一度食べたいという感情が、
もうずうっと何十年も心にあります。

これも味なんでしょうか?

どのお店も行く気になれば行ける距離なのに、
行かずにいます。

なぜ、

そうですね、

思い出を壊したくないのかもしれませんね。

忘れられない思い出だから、味だから、
そのまま変わらずに持っていたいんでしょうね。

これから生きる先でも、思い出に残る味に出会えることを楽しみにしたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。